会場へ

ブライアン

時間はあるか?

トノーマ店長

はい。

ブライアン

…。

書類の散らかったデスクに 目をやる。

トノーマ店長

…あ、少し バタバタしておりまして…
デスクまわりが 散らかってしまっております。

トノーマ店長

申し訳ありません。

弾劾され 糾弾され 解雇まで覚悟を決め…
さっきまで 在籍嬢や従業員のシフトを 眺めていた。

店長に就任してから4年。
慌ただしい中でも キャストの成長を微笑ましく感じながら
メキメキと 売上をあげてきた。

『バックパサーズ』と呼ばれる 裏方の従業員も
それぞれの責任を 果たしてくれていた。

ブライアン

そういう 気の緩みが
今回の件を 招いたのではないのかね。

トノーマ店長

…仰る通りでございます。

「キングダムグループ」では
毎年年末に『冬の総選挙』を開催しており それはミトの街を巻き込んだ 大規模なイベントとして定着しつつある。

史上初の3年連続グランプリがかかっている
『雪の女王』と呼ばれる人気キャストは
ここ【ブラックキングダム】に在籍しているため…

こういったスキャンダルは 表に出すわけにはいかない。

ブライアン

よりによって… 選挙の前日に…。

トノーマ店長

…申し訳ございません。 

横領の疑いを掛けられているのは
オゴトというチーフマネージャー。

4年前 【ブラックキングダム】に配属され
持ち前のガッツと 責任感で頭角をあらわし

あっという間に チーフ職まで上り詰めた。

全幅の信頼を寄せていたトノーマは
オゴトに一定の責任を与え 裁量で従事させていた。

ブライアン

オゴト… とか言ったな。

ブライアン

直接あったことはないが…
責任感もあり まわりからの評判は良いと…

ブライアン

そう お前から聞いていたのだが?

トノーマ店長

…。

レティエル護衛部隊部隊長

…オーナー、立ち話も何ですので…グリーンルームで。

ブライアン

そうだな。