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 … 序章から4年後 … 

~ 現実世界 ~

K県 A市

ピーンポーン

配達員

郵便でーす。

ドタドタドタ

ガチャ

主人公

あ ご苦労様です。

配達員

ここに… サインお願いします。

すらすらすら

主人公

はい。

配達員

どーもー。

ブロロロロロロ…

テレビ

明日から週末にかけて 全国的に大雪の予報が出ています。

テレビ

皆様 お出かけの際には 防寒対策をお忘れなく!…

あれから 4年後…。

郵便物を受け取り 部屋に戻った俺は
毎週届く手紙を 机いっぱいに広げる。

主人公

お、また送ってくれてる … ありがたいなぁ。

友達、知り合い、そして両親、住居さえも…
俺の目の前から 忽然と消えたあの夏。

それからの一か月は あの公園で寝泊まりをし…

日雇いの仕事を探し 死ぬ気でお金をためて…

その日を暮らし 生き延びた。

たまたま 公園で声を掛けてくれた
おばさんに紹介して貰った このマンションも

住みだしてから 早4年がたつ。

最初の1年は 本当に何もする事がなかったから
昼も夜も 働いた。

生活基盤が固まり 少し余裕が出てきた時に

ふと部屋の隅においてある 提灯が目に入り…

また ペンを 執りはじめた。

そこから3年かけて 何度も何度も自分の作品を応募し

ようやく この業界では
一目がおかれるくらいの 知名度にはなり

こうして… 少ないながらも
月に何度かファンレターが 届くようになった。